《かぼちゃの絵手紙》 大好きなT子さんへ
おばさん・・・と呼ぶのはちょっと照れちゃいます。
今までそんな風に呼んだ事なくて・・・・・・・
子供の頃からおばさんは、ずっとT子さん・・・もしくはTチャンと呼んでいました。
私の母は6人兄弟の下から二番目。
一番末っ子がT子さん。
私は実家が自営業で父も病弱だったことから、子供の頃からお出かけをした事は一度もなくて
T子さんの家に行くのが、唯一の楽しみでした。
T子さんの家には、何もなくて(笑)
でも温かい家庭で
私と同い年の従姉妹がいて
理由あって血の繋がらない親子の従姉妹とT子さんはとても仲が良くて
子供心にちょっと・・・・羨ましかった事もありました。
何もないから・・・・・というわけで
T子さんの家に行くと必ず、近くの川に行きました。
泳げるような川ではなかったけれど、そこへ行く道中が楽しみでたまらなかったあの頃・・・・・
線路沿いを歩いて・・・・
土筆を探して・・・・
縁側で皆でハカマをとり・・・・・
お彼岸の季節は彼岸花を摘んでネックレスにして遊んだり・・・
お正月に行くとT子さんの舅さんが、お年玉をはずんでくれました。
そして必ず大量のみかんをこたつに入って食べ続けました。
そんなT子さんの家も今はT子さん一人。
リュウマチを患って、何かと不自由しているので、母が時折訪ねては家事を手伝ったりしています。
卓球と水泳と巻きずしが得意だったT子さんが、歳が上の母より病気になってしまうなんて。
そんなT子さんから、私宛に電話がかかりました。
『南天ちゃん!すごいじゃないの!見たよ!新聞。』
あら〜ここにも私の絵手紙を見てくれた人がいたのですね。
『私もね、昔から絵を描くのは好きで一度描いてみようと絵の具も揃えてもらったけど、やっぱり難しいわ〜私、あの絵手紙のコーナー楽しみにしてるんだよ〜』
子供の頃に返ったように・・・・・
たくさん褒めてくれました。
『貴女忙しいのに、こんないい趣味があったんだね〜エライ!エライ!頑張りなさいよ』と。
声の張りは昔のまま元気だけれど、手の自由が利かないんだろうな・・・
でも!
描こうよ!
T子さん!
下手でいい
下手がいい
絵手紙だから。